この記事は30代の女性に書いていただきました。無理なダイエットで摂食障害になった反省から、今ではピラティスなどをして体重の管理をしています。
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■ダイエットのきっかけ
私は、出産後に10キロ太ってしまったことからダイエットを始めました。出産では体重の増加は5キロくらいで子どもの体重分くらいしか太らなかったのですが、出産後に育児ストレスからか10キロ増えてしまいました。
当時は26歳、164cmで53kgだった体重が63kgになってしまったのです。そしてそこからなかなか戻らなくなってしまいました。なんとか元の体重に戻そうと、無理な食事制限をしてしまいました。
■無理な食事制限
当時はダイエットの知識もなく「食事を抜けば痩せる」と思っていたため、単純に夕食を抜くことから始めました。すると翌日には0.5㎏ほど体重が減っていたのです。
そこから体重が減ることがだんだん楽しくなってきて、夕食を抜くだけでなく昼食も抜くようになりました。朝食後はたくさんのお水を飲み続け、空腹時にはとにかく水を飲んでいました。
朝食はパン1枚、そこから何も食べないということを1週間も続けていると体重はどんどん減っていき、1日1㎏減る日もありました。そうなるとどんどんエスカレートしていき「朝食も抜いていいかな」と思い、絶食するようになりました。
■体に起きた異変
ダイエットを開始して1か月も経たないうちに9㎏減りました。もうすぐ目標の10kg減量になりゴールが見えてきても「まだまだ太っているから痩せなければ」と精神的に追い詰められていきました。
主人から「食べなきゃだめだぞ」と勧められた時も、「太っていては外出できない」と自分の中で強く思っていたため、食べる量を増やすことはありませんでした。
その後もどんどん体重は落ち続け2か月後には15キロ減って48㎏になっていました。体はどんどん冷えてしまい、生理も止まってしまいました。急激にダイエットをすると生理が止まってしまうことがあるようです。
■精神不安定な状態と車の事故
そのころの私は常にぼんやりとしていました。空腹の状態が続いていると頭が働かなくなってきて、いつも眠い状態でした。それでも育児をしなければならず、かろうじて子どもの世話だけして後は何もできない状態でした。
そんな中、車の運転をしている時に、道端の石柱に車をぶつけてしまいました。幸い対人事故ではなく対物事故だったのですが、車の修理代に25万もかかってしまいました。
その時「このままの状態では何か大きな事故につながってしまうかもしれない」とようやく目が覚めるようになりました。
■ダイエットを中止
そのころの私はもうダイエットの域は越えて摂食障害になっていたのですが、とにかく正常な思考ができるようになるためと、子育てのために私は生きなければならないと思い直し、通常の食事を摂るようにしていきました。
しかし食べ物を口にすることに抵抗を感じるようになっていたため、最初は果物から始めて、だんだん普通の食事を摂るようにしていきました。普通の食事をするようになってくると生理もまた再開しました。
■ヨガとピラティス
一気に体重が戻ってしまうことは怖かったのですが、15キロ減ってしまった体重48㎏から食事をしながら53キロくらいまで来たときに「このあたりで維持していきたいな」と思い、ヨガとピラティスを始めることにしました。
Youtubeで動画を見ながら朝30分、寝る前30分とのんびりペースで運動しました。動画を見ながら自宅でできたため、子育て中でも続けることが出来ました。とくにピラティスが効果があり、下半身を中心に筋力をつけるようなメニューで頑張っていくと筋力もついてきたため、体のバックラインが変わってきました。無理なダイエットで筋力が減っていたのですが、以前と同じくらい力が付きました。
■現在
それから10年程たちますが53キロの体重を維持できています。現在も自宅でヨガとピラティスは続けていますが、さらにストレッチポールを用いた運動も行っています。
ストレッチポールはポールの上に寝転がってコロコロ動く感じなので、まったく無理をすることなく体を伸ばすことが出来て、背中に肉がつかないようになりました。
経験して分かったことは、ダイエットをする際に無理な食事制限は本当に危険です。体重が減ることにしか興味がなくなったら、すでに精神状態は危ないと思っていいでしょう。
健康的で美しくあるために、ピラティスなどのスローペースな運動を用いたダイエットをお勧めします。
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